コミュ障だから明日が僕らをよんだって返事もろくにしなかった

何かを創る人に憧れたからブログをはじめたんだと思うよ

EM菌の肯定などをしてみる

巷では似非科学の代名詞みたいになっているそうですね

科学はロマンの塊ですので、何事も頭ごなしに否定することはよろしくありません。

1986年頃、サン興産業が同社の農業用微生物資材である『サイオン』の効果確認・使用方法の確立を琉球大学の比嘉照夫に依頼。1994年、比嘉はEM(有用微生物群)なる概念を発表した。EMは、光合成細菌・乳酸菌・酵母を中心とした様々な抗酸化物質を産生する微生物の複合体である。EMは誰でも簡単に増やすことができる。支持者は、増やした液を農業や環境浄化のみならず、生活のあらゆる場面(掃除、洗濯、トイレ、お風呂等)で使用することにより居住環境や衣服も抗酸化的になり、病気にならない場を作ることができ、EMを水や空気のように使う生活を徹底すれば、健康や環境問題の多くは自然に解決されていくと説明している。農業用資材であるが、EM菌から抽出したエキスを使ったという飲料などもあり、EM菌を食品の加工に使ったり飲食する人もいる。EM菌の飲食の安全性は確認されていないが、小学校で子供たちに飲ませた例もある。

というわけで上がEMについての概略です。
有用微生物群 - Wikipedia
Wikiを読むだけで頭痛が痛くなってくることを書いてあって辛いです。主張する用途とかの部分がスピリチュアルすぎて特に辛い。ああ、これから僕はこの主張を肯定していくんだなと思うと頭を抱えずにはいられないです。まあ、科学と魔術は交差するもので相容れぬものでないので受け入れていきましょう。

EMってすごいのです

僕が単純に上で書いてあることですごいなって思ってる点は、環境改善できる有用微生物って状況によって違うのにこれ一本で解決できるっていう点です。これ、わりとすごいこと主張していて環境汚染になる化学物質って実際に一つじゃなくて、重金属やプラスチック、有機溶剤など様々だったりするんですね。そういったのがEMを利用することで解決できるんですよ。微生物も種類ごとに長所や短所をもっています。あの化学物質には耐性があるけども、この化学物質に耐性がないとかそんなのですね。上の主張だとこれ無視できるので、僕はすごいなーって思うのです。
そしてもう一つの点が、人間にとっての有用微生物だけを固定できるっていう点です。これもすごいなーって思うんですよね。有害と有益の区別って人間の都合でしかないわけです。だから、与えられた環境が微生物にとって都合が悪ければ、有用と言っている微生物って育たないんじゃないの?ってなるわけです。めっちゃ生物的な解説してるところですと「嫌気性と好気性の微生物がなんで共存できるの?」みたいな突っ込みされてますね。なんでなんでしょうね。


さて、ツッコミとかはこの辺にしてそろそろロマンとかの話でもしようかと思います。生物学の用語に「バイオフィルム」って用語があります。

身近な例としては、歯垢や台所のヌメリなどがある。自然界にも広く存在し、基質と水があれば、あらゆる場所に存在する。たとえば、水中の石の表面についている膜状のものなどが当てはまる。バイオフィルム内では嫌気性菌から好気性菌、従属栄養から独立栄養のものまで様々な種類の微生物が存在し、その中で様々な情報伝達を行いながらコミュニティを形成していると考えられている。異種微生物間の情報伝達物質としてクオルモンが注目されている。

まあ、こんなのです。まじめな解説とかは有識者にまかせるとして、ざっくり言いますと微生物が集団で生息するための集落といった感じです。実は自然界の微生物って一匹一匹でうねうねしてるわけでなく他の微生物との共同体を形成していたというわけですね。この共同集落ですが、バリアのようになっていて薬剤耐性をもっていたりするわけです。だから、台所のぬめりとか中々落ちないわけです。このあたりってなんで出来るのとか、その機能とかまだよくわかってないのですよ。なんとも言えないですけど、EMってのは微生物のもつこの機構をうまく利用することで環境浄化につながっているんじゃないかと思ってます。

まあ、実際に結果でてないとかいわれてたりしますけどね……。非科学的というよりも、議論の前段階で懸念される条件が解決していないという感じはします。でも、地球環境に施す漢方治療みたいな意味合いで捉えると現状の落とし所としてはいいんじゃないですかね。

ちなみに、交通安全・いじめがなくなる・人類すべての問題が解決するとかの効果もあるといわれていますが、それについては僕は擁護できないです。人類のあらゆる問題の解決なんて人類滅ぼすしかないんだよ(過激派意見)。