一説によると
人類の起源はアダムとイブが知恵の実(リンゴ)を口にしたところからはじまります。いや〜、それぐらいリンゴっていうのは昔から馴染み深いものだったんですね。
で、なぜデッサンの世界ではリンゴをはじめに描くのかというとですね。先ほどの例のようにリンゴというのが僕たちの生活に馴染み深かったこと、アダムとイブの話よろしく宗教的な要素があったことが絡みあった結果リンゴを描くんだそうです。実際昔は宗教って切ってもきれないくらい生活に関わりあるものでした。絵を描くという行為も今のように趣味として描くという意味でなく、信仰のための偶像という意味合いが強かったわけです。そんな理由から美術の基本であるデッサンではリンゴをはじめに描くそうです。
へー。そうなんだ(興味なし)。
さて、そろそろ僕がまことしやかに書いたつくり話はおしまいにして本題に入りましょうかね。
明度と彩度と色相と
先日の話なんですけど、僕が応援とかしていたりしなかったりするこちらのイラストサイトを読んでいて思ったことがあったので記事を書きました。
明度と彩度の違いが認識できない、表現できない - 大人になってゼロから初めるお絵かき
はい。「明度と彩度の違いが認識できない。」だそうでして、いやいやいや明度と彩度なんて別概念なんだから違いがわからないわけ無いでしょうとか思ってたんですね。
彩度(Chroma)
彩度は色の鮮やかさを意味する。物体の分光反射率が平坦になる程、彩度は低くなる。また、色相によって彩度が高いときの明度が異なる。
上の図の円の半径にあたるところやね。主に色の鮮やかさ指すやつだね。分光反射とか謎ワードがあるけど照りだと思えばいいんじゃないかなとか思ってるよ。彩度が低いと"色"がつかなくなるぐらいの感覚でいいんじゃないかな。僕の中では白黒の濃淡とは別概念だと思ってるよ。
明度(Value)
明度は色の明るさを意味する。明度の高低は、物体の反射率との相関性が高い。光の明暗に関して、明るさ (brightness, luminousity) があるが同様の知覚内容を指していると言える。
上の図の上下の棒にあたるやつやね。光があたるほど白っぽくなる的なやつですね。絵とか描くときに影を意識しなさいとか、光を意識しなさいだとかのやつなんではないの?
色相(Hue)
色相は赤、黄、緑、青、紫といった色の様相の相違である。「ピンク色」、「レモン色」、「空色」、「赤茶色」、「肌色」、「水色」などの色合いを表現する名詞と知覚内容を表す述語、そして、固有色名は色相を表現する語彙ではない。
上の図の円周にあたるやつやね。色の名前的な感じです。モノクロ絵なら無視していいパラメータだと思ってるよ。
参考
色の三要素:色相・明度・彩度|色と光の知識(カラーストーリー)|日本電色工業
そんなわけで、モノクロで絵を描くんなら明度だけ意識して描いてればいいと違うの?とか思ってたわけですよ。実際にネットから適当に拾ってきたりんごを模写ってみます。
影をおきーの、照りをかきーのでできました
……!?
なーんかそれっぽくないね。ちなみに模写しているのは上の画像のやつではないです。
そんな言い訳をしても、元記事みたいな違和感を感じるのは一体……。
色の重み付け
なーんかそれっぽくないなーってことで、この違和感はなんだろうと僕なりに考えた結果、色も白黒の濃度情報を持ってるんじゃない?ということでした。
何のことを言っているんだと言いますとですね。人間の目はいい加減で、緑色系統が一番明るく見えるそうです。そっかー、僕らと違って(?)人の目はそんな風にできているんですね。ちなみにこれを比視感度とか呼んだりするようです。明るさの感覚は下の感じっぽいです。
ま、自分が納得できれば一歩前進てことにして再度描き直します。
描き直した。
多少良くなった感は出たのないでしょうか。
細部に凝りだすと時間を置いて確認しないと自分の目で判断できなくなるもんでよくわかんないんですけどね……。で、これなんの話でしたっけ?